
P卓『Sunny side Dry up』(RL:千本松)

■アクトハンドアウト
各プレイヤーキャラクター(キャスト)には、以下の目的が設定される。
『HO①:殺し屋』:フリーランス/娼婦の仇討ち
『HO②:探偵』:指定なし/HO➀に協力する
本シナリオでは、キャラクター作成の前にふたつのハンドアウトが提示される(チョイスタイプのダブルハンドアウト方式である)。
ひとつは全員に公開されるペルソナハンドアウト、もうひとつはそれぞれのプレイヤーのみに明かされるキーハンドアウトである。
ペルソナハンドアウトを選択し参加枠を決定後、各キーハンドアウトを配布する。
キーハンドアウトを採用するか否かは任意となる。双方確認の上でキャラクターを作成すること。
▼『HO①:殺し屋』
推奨スタイル:カタナ(白兵武器を扱う荒事屋)
シナリオコネ:コシカ 推奨スート:感情(クラブ、好ましいひと)
その関係には、名前が付いていなかった。
ただいつの間にか、一緒にいる時間が増えていた。はじめは、雇い主に付き従って入った店だったか、帰宅の途に暗がりで同じ星を眺めたか、うっかり道でぶつかったか。言葉を交わすようになってしばらく、彼女はキミの隣で笑うようになった。仕事(R:ビズ)でやらかした時は、何も訊かずに手当をしてくれた。その手はとても温かかった。
傍から見たら、その関係には、名前が付いていたのだろうか。――ただ少なくとも、彼女のくれた温もりに報いることに、名前を付ける必要はきっとない。
【PS:コシカの仇を討つ】
※補足:カブトワリ(射撃武器を扱う荒事屋)、カゲ(暗殺者)等でも問題ない。
“ヒロインが助からない”という重荷を背負ったハンドアウトである旨をあらかじめ了承して選択して頂きたい。ヒロインとの関係性の近さはプレイヤーの任意で決定して構わない。
▼『HO②:探偵』
推奨スタイル:フェイト(探偵)
シナリオコネ:『HO➀:殺し屋』 推奨スート:理性(スペード、注意すべき相手)
タタラ街の外れで殺しが一件。
…いや、日に何件もあるのだが、今回の被害者はXランクの娼婦、公には捜査対象でさえない。民間警察SSSは撤収を始めている。キミだって、フェイトとしてそれなりに案件を抱えた身の上だ。
それでも、通りすがったその事件現場に、キミの勘が警戒音(R:アラート)を鳴らした。この事件は単なる喧嘩や物盗りに収まらない。目を細めたキミの視界に、『HO①:殺し屋』が静かに佇んでいるのが映る。話を聞こう、まずはそこからだ。
【PS:真実を見極める】
※補足:真実へのモチベーションを高く持ち、積極的に首を突っ込んで頂くハンドアウトである。
キーハンドアウト側に、追加で本件に関わる理由が設定されている。
--------以下データ的な話となるため、初心者は「■特記事項」以外無理に確認しなくても構わない----------
■シナリオレギュレーション
・使用経験点の想定:0~40点
※サンプルキャストで十分な難易度としている
・敵ゲスト側最大達成値:単独は21
・使用データ:ゲストデータ全てにスキルディクショナリ(SKD)・アウトフィットカタログ(OFC)・ニューロエイジナウ(NAN)を適用済
※プレイヤーで参加する場合は、トーキョーN◎VA THE AXLERATION(基本ルールブック)を所持していれば問題ない
※SKD, OFC, NANの適用はキャストごととする(キャラクターシート内に適用・非適用が混在していなければよい)
■キャラクター(キャスト)作成
本シナリオは、「■ハンドアウト」でも述べた通り、ダブルハンドアウト方式となっている。
キャラクター作成は、ふたつのハンドアウトを確認し、キーハンドアウトの採用可否を決めてから行うこと。
・サンプルキャラクター(クイックスタート)
『HO①:殺し屋』:現代の騎士
http://www.fear.co.jp/novax/download/nx_sdic_rb_sam05.pdf
『HO②:探偵』:不屈の探偵
http://www.fear.co.jp/novax/download/nx_sdic_rb_sam01.pdf
・必要な神業
ゲストが使用する即死系神業のみでキャストが死亡することを防ぐため、キャスト全員で2個以上の防御系神業が必要である。
なお、上記の他に、《HO➀の即殺系神業》《真実》には使用想定がある。
・推奨社会技能
本シナリオの情報収集で主に使用する技能は〈社会:ストリート、企業、テクノロジー〉である。
■キャスト間コネクション
『HO①:殺し屋』⇔『HO②:探偵』で相互に取得せよ。
『HO➁:探偵』はシナリオコネと合わせて、『HO➀:殺し屋』のコネは2レベルとなる。
■ゲスト紹介
▼コシカ
未登録市民の女性。20歳前後。
娼館「キティ・ハウス」に勤める娼婦(マネキン◎)。
■特記事項
本シナリオでは、演出上、一部で暴力的・性的な描写が行われる可能性がある。
15歳未満のプレイヤー、および、そういった描写に過度の不快感を覚える、またはまったく不快感を覚えないプレイヤーには向いていない。
そのうえで、プレイヤーからの事前あるいはその場の申告により、適宜演出をカットして進行して構わない。これによってプレイヤーがゲーム上不利になることはない。
また、本シナリオでは、展開上、救済できずに死亡してしまう(orしてしまっている)人物が存在する。情報項目などで既に「死亡」と明言されたキャラクターに関しては、神業であっても蘇生することは不可能である。
なお、本シナリオは、自分がトーキョーN◎VAを本格的に遊び始めるきっかけとなった、『トーキョーN◎VA The Detonation』シナリオ「Raining Chrome」に宛てて執筆したものである。
意図的にトレーラーとハンドアウト、展開の一部を被せて執筆させて頂いているが、中身は異なるシナリオである。
気になった方は、是非本家も遊んで頂きたい。とても胃が痛くて人を選ぶが、オススメのシナリオだ。