
F卓『おはよう、白雪姫 ~No,I won't shed a tear.~』
(RL:GT)
■アクトトレーラー
――災厄の街に雪は降らない。
だけど君と出会ったあの時、
まるで雪の一片(R:ひとひら)が
舞い落ちたのかと、錯覚した──
スラム街。
存在しない人間たちが
唯一、生きることを許される場所。
世界を二分するのなら、そこはきっと暗く寒い側。
子供たちはそこで、たった三人で生きてきた。
それが偶然、四人になって。
――けれどもうすぐ、また三人に戻ってしまう。
凶弾に倒れた少女(R:仲間)は、
本当はあの白い塔に住まうお姫様。
彼女の命は、
この此岸(R:スラム)では救えない。
だから、
彼女の命を救うため、
あの彼岸(R:ホワイトエリア)へと連れていく。
トーキョーN◎VA The AXLERATION
『おはよう、白雪姫 ~No,I won't shed a tear.(R:ノー・アイ・ウォント・シェド・ア・ティア)~』
――かくて、運命の扉は開かれた。

■アクトハンドアウト
○各キャストには、以下の設定がつく。
PC1~3:スラム街で暮らすXランク(※市民ランクを持たず、人権を認められない人々)のストリートキッズたち。
シナリオでは全員ローティーンを想定。
3人(2人プレイの際は、NPCが1人仲間に入る)でグループを作って暮らしていたが、
グループはひと月ほど前から「タマ」と名乗る少女を保護し、仲間に加えている。
全員、「仲間を救う」ために危険を冒すことができる人物であることが望ましい。
RP上そちらの方が自然ならば、「最初は表向き反対する」「怖気づく」「そんなことできるかと説得しようとする」
…などは、勿論やってかまわない。
[共通HO]
君たちはスラム街で暮らすストリート・キッズの一団、【(***)】だ。
全てが自由であるスラム街はとても厳しく危険な場所だが、
仲間同士で協力することでなんとか今日まで生き延びてきた。
そんなある日、君たちはタマと名乗る少女を偶然助け、仲間にした。
彼女が本当はホワイト・エリア――君たちでは立ち入ることすらできない中心区に住む、
『千早重工』という大企業の重役の娘だったなんて知らなかったが、
まぁ、立ち居振る舞いから大体は察していただろう。
タマはすぐに君たちと打ち解け、
気が付けばすっかりと馴染んでしまっていたのだが…。
※PLで相談し、グループの名前とシンボルマークを決めること。
特に希望がない場合は、【(※PC①の名前)団】、【りんごのマーク】となる。
迷ったり決められない場合は、後述の【★ランダムチーム表】を振って決めても良い。
PC1:カブト(ストリート・キッズ)
コネ:"タマ" 推奨スート:【生命】
君はストリート・キッズの一団、【***】のリーダーだ。
このスラムでは、大人だって自分自身の身を護ることで精いっぱい。
それでも君は仲間たちを時に守り、時に導いて今日まで生きてきたし、
これからだってそうするつもりだ。
そんな君はある日、スラムで大人に捕まりそうになっている少女を見つけた。
君が彼女を助けたのは、なぜだっただろうか?
…理由なんてどうでもいいが、とにかく、彼女はそれから、君たちの仲間になった。
だから、君は彼女を守らなくちゃいけない。
突然の凶弾に倒れた仲間を、ホワイト・エリアまで連れていくこと。
そして彼女の親へと引き渡し、最高の治療を受けさせること。
それだけが、彼女を救う方法だ。
【PS:仲間を守る】
PC2:カゼ(ストリート・キッズ)
コネ:"タマ" 推奨スート:【生命】
君はストリート・キッズの一団、【***】の一員だ。
世間ではこのスラム街は狭苦しいエリアだと思われているらしいが、
ストリートキッズにとっては広すぎる。
君とその愛機は、仲間たちを乗せて日々このスラムを駆けまわっていた。
けれど、君はXランク(R:存在しない人間)。
このレッド・エリアを出て、隅田川の向こうに行くことなんてできやしない。
それはしょうがないことだと、君にだって理解はできていた。
ただ、それも今日までだ。
突然の凶弾に倒れた仲間を、あの高く高くそびえる塔の上まで連れていく。
それだけが、彼女を救う方法ならば。
【PS:仲間を送り届ける】
PC3:ニューロ(ストリート・キッズ)
コネ:"タマ" 推奨スート:【生命】
君はストリート・キッズの一団、【***】の一員だ。
現実世界は辛く厳しく世知辛いが、
電脳世界はもうすこしばかりマシな場所だ。
君の技術は仲間たちを大いに助け、時には命さえ救っただろう。
電脳世界なら、君は地球の反対側のことだってようく知っている。
けれど生身で、このレッド・エリアの外に行くことなんてできやしない。
そんな必要もありはしない。ここにいながらにして、君はウェブの世界を駆け巡ることができるのだから。
けれど、君はその足で歩きださなければならない。
突然の凶弾に倒れた仲間のためには、幾重ものセキュリティを現地でこじ開ける必要がある。
それだけが、彼女を救う方法だから。
【PS:仲間を助ける】
※PLが2名の場合は、PC3に相当するNPCがグループの一員として参加する
■クイックスタート
・本シナリオ用のオリジナル・サンプルキャラクターが用意されている。
ハンドアウトに対応したものを選択すること。
■レギュレーション
・キャスト作成時:
すべてのキャストは、
【ライフパス(バックグラウンド)/Xランク】を取得する。
・使用経験点:0点
・必要達成値:制限なし
・ルールブック:
プレイヤーは『基本ルールブック(TNX)』のみで参加可能。ルールブック未所持でも可能だが、その場合サンプルキャラクターのみでの参加となる。
所有していれば『ジ・アザーサイド(TOS)』のデータも使用してよい。
ゲストはTNX~TOSまでのデータを使用する。
※参加プレイヤー全員が所有していた場合、全員の賛同があれば『スキル・ディクショナリ(SKD)』を導入する。
・必須防御系神業
本シナリオでは、ゲストが使用する即死系神業だけでキャストが死亡することを防ぐため、キャスト全員で以下の防御系神業を所持することを推奨する。
PC2人:1個(シナリオの展開により変動)
PC3人:2個(シナリオの展開により変動)
・神業の使用想定
《難攻不落》《脱出》《電脳神》にはシナリオ上、使用が想定されている箇所がある。
・主に使用する技能:<社会:ストリート>
・どれかあるといい技能:<知覚><交渉><運動><操縦><電脳><信用>
・特記事項①:
本アクトのPCたちは、世界設定上「比較的無力な側である子供」であるという設定であり、
そのためシナリオ中、正面から挑んではとても勝ち目のない敵ゲストや障害が設置されています。
これを様々な判定やシナリオギミックによって回避、あるいは無力化し、
「レッドエリア」「イエローエリア」「グリーンエリア」「ホワイトエリア」…と
N◎VAの街を移動していくというのがシナリオの基本的な構造です。
このため直接的な戦闘能力はさほど重視されず、
さまざまな判定をクリアできる<一般技能>や<スタイル技能>などが主に活用されることになります。
迷った場合はサンプル・キャラクターのデータをご覧ください。
【★ランダムチーム表】
・ロールプレイ用のフレーバーチャート。
君たちのチームについて、いろいろなことを決定するのに使う。
勿論話し合いで決定しても構わない。
・この用途以外に、各自で勝手に使用しても構わない。
DOC:ドロー・オア・チョイス … ランダムで決定したい場合トランプを引くか、WEBダイス等で1d14を振ったりしてください。
(ダイスの場合、1→JOKER 11→J 12→Q 13→K 14→A として判定します)
【▽チーム名】(2枚引いて、/の前と後を組み合わせる。複数枚引いてもいい)
JOKER:全員の名前から一文字ずつ取る/愉快な仲間たち
2 :PC①の名前/団
3 :PC②の名前/組
4 :PC③の名前/チーム
5 :(チャートを選んだ人の)好きな動物/全部英語にする
6 :(チャートを選んだ人の)好きな色/全部漢字にする(当て字)
7 :(チャートを選んだ人の)好きな数字/連合
8 :(チャートを選んだ人の)好きな地域・地形/会
9 :(チャートを選んだ人の)好きな食べ物/~なやつら
10 :(チャートを選んだ人の)好きな武器/党
J :(チャートを選んだ人の)好きなモンスター/神
Q :(チャートを選んだ人の)好きな言葉/防衛隊
K :(チャートを選んだ人の)好きな記号/レンジャー
A :(チャートを選んだ人の)好きな人物/軍
【▽シンボルマーク】
JOKER:◎のマーク
2 :赤一色
3 :拳のマーク
4 :(チャートを選んだ人の)好きな記号
5 :(チャートを選んだ人の)名前一文字
6 :(チャートを選んだ人の)好きなアルファベット
7 :(チャートを選んだ人の)好きな動物
8 :(チャートを選んだ人の)好きな色
9 :(チャートを選んだ人の)好きな食べ物
10 :(チャートを選んだ人の)好きな武器
J :(チャートを選んだ人の)好きなモンスター
Q :(チャートを選んだ人の)好きな言葉
K :(チャートを選んだ人の)好きな記号
A :雪のマーク
■ゲスト紹介
・"タマ"(ミストレス◎) (PC①と同じ年齢)/♀
たった一月前、君たちの仲間となったばかりの少女。
どうやら千早重工重役の娘らしく、スラムでちんぴらに絡まれているところを君たちが助け出した。
世間知らずなところもあるが負けず嫌いで頭もよく、"スラム流"の振る舞いをすぐに身につけていた。
・"鏡面(R:ミラー・マン)"鏡澤レオン(レッガー◎) 31/♂
突如タマを襲撃し、重傷を負わせた河渡連合所属のレッガー(犯罪組織の一員)。
何か目的があって、タマを殺害しようとしているようだ。
さまざまなコスメティック・サイバーウェアをインストールした伊達男で、
常に手鏡を持って自分の顔やファッションを確認している。
・"あしながおじさん" ???(レッガー◎)
君たちをたまに援助してくれる謎の存在。
どうやら犯罪組織の人間らしく、君たちを(きっと彼にとってははした金で)良いように利用しているようだ。
タマが仲間になってからは連絡がないが、何か接触してくるかもしれない。
※他にも数名のゲストが登場しますが、情報項目を調べていくことでどういう人物かがわかるようになっています。