
Q卓『星喰い-Abaddon-』(RL:田中)
■アクトトレーラー
その咆哮は、未曾有の災厄の呼び声――。
世界各地で報告される巨大な存在。
その名は龍。世界最大にして最強の捕食者。
彼らのルールは唯一つ。"究極の生物たれ"。
かくてN◎VA集った龍たちによる、闘争遊戯が始まる。
その果てに降臨せし、最悪の龍の名は――
トーキョーN◎VA THE AXLERATION
『星喰い-Abaddon-』
今宵、龍を殺せ。

■アクトハンドアウト
各プレイヤーキャラクター(キャスト)には、以下の立場と目的が設定される。
『HO①:無力な龍』:レッドエリアで暮らす/失踪した“家族”を追う
『HO②:守護者』:指定なし/『HO①』を守る
『HO③:退魔師』:聖母殿所属/“小聖母”に龍退治を命じられる。
※PLが2名の場合、『HO①』と『HO②』を使用する。
『HO①:無力な龍』
推奨スタイル:アヤカシ(実験で作られた龍)
コネ:リリス 推奨スート:クラブorハート(親友、家族)
あなたは、ある計画によって作り出された超生命“龍”の一体だ。
だが、あなたには他の“龍”のような圧倒的な力は顕現せず、出来損ないだと思われていた。
そして計画の凍結が決まった時、封印されるはずだったあなたを連れて脱出したのが、同じ“龍”の一体であるリリスだった。
N◎VAのレッドエリアに隠れ潜み、質素ながらも温かな生活を営んでいたあなた達だったが、リリスはある日、“決着をつける”と言い残して失踪する。
キミはどうにか彼女の足跡を辿り、イエローエリアへと向かった。
【PS:リリスに再会する】
※『HO①』のキャストには、特殊な設定が付与される。新規キャストの作成を強く推奨する。
※PSは、アクト中に変更してもよい。
『HO②:守護者』
推奨スタイル:カブト(ボディガード)
コネ:リリス 推奨スート:ダイヤ(依頼人)
あなたは、N◎VAでも名うてのボディガード……カブトだ。
今まで、様々な難事から護衛対象を守り抜いてきた。
その日の依頼人は、死にかけた少女だった。
人ならざる眼をしたその少女、リリスは、「『HO①』を、龍から守って欲しい」と言い残し、斃れた。
あなたがその依頼を受けたのは、既に振り込まれた高額の金銭ゆえか、それとも死に際の少女の眼の切実さゆえだったのか――。
【PS:『HO①』を守る】
『HO③:退魔師』
推奨スタイル:バサラ(魔術や超能力を行使する者)
コネ:アメリア・アインスベルク 推奨スート:理性(信頼関係)
あなたは、凄腕の退魔師であり、これまでに強大なアヤカシ(魔物)を狩って来た。
そのあなたに下された使命は、活動を開始した超生命“龍”の討伐。
N◎VAで活動する真教のエージェント・アメリアと協力し、この難敵を討たねば――世界が終わるのだという。
成る程、あなたにしか出来ない仕事だろう。
【PS:龍を倒す】
※PLが2名の場合、このハンドアウトは使用しない。
■レギュレーション
▼使用経験点
0点
▼PL人数
2~3人
▼スタイル制限
なし
▼使用ルールブック
『基本』『クルードルール』
DLSITEで独立販売中の、クルードルールを使用する。
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ01075606.html
通常のキャラ制作、アクト進行とは異なるため注意すること。
また、『ジ・アザーサイド』掲載の地名やスタイル、ゲストが登場するが、PLが当該書籍を所有している必要はない。
■キャラクター(キャスト)作成
クルードルールにはクイックスタートが存在しないため、その指定はない。
キャスト作成に慣れていない場合は、プレイ開始前にRLと相談しながら作成する。
・推奨社会技能
本シナリオの情報収集で主に使用する技能は〈社会:アストラル、企業、ストリート〉である。
■キャスト間コネクション
『HO①』⇒『HO②』⇒『HO③』⇒『HO①』の順に取得する。
スートや関係についてプレアクトでは決めかねる場合、実際にアクトが始まり、オープニングフェイズが終わるまでに決定して構わない。
また、その方が盛り上がるようであれば、キャスト間コネがあっても本アクトが初対面であることにしても構わない。
■NPC解説
▼リリス マネキン◎
・『HO①』を保護していた少女。
“龍”の一体で、精神干渉の異能を持つ“幻夢龍”。
『HO①』と共に質素ながら温かな生活を送っていたが、“龍”との戦いに身を投じ、『HO②』に『HO①』を託して死亡する。
▼アメリア・アインスブルグ ミストレス◎
・真教教会のシスターにして、聖母殿のエージェント。
キャストたちに情報提供と協力依頼を行う。
▼“星喰い龍”アバドン アヤカシ◎
・ニューロエイジに現れた超生命“龍”の一体。
“究極の生命”を目指し、器物同化能力による自己進化を繰り返す。
▼“毒海龍” アヤカシ◎
“空墜龍” アヤカシ◎
“群獣龍” アヤカシ◎
“雷纏龍” アヤカシ◎
・ニューロエイジに現れた超生命“龍”たち。
■特記事項
▼“龍”について
本シナリオの独自設定“龍”について記述する。
以下の情報は、リサーチフェイズ開始段階で、すべてのキャストが共通して認識していてよい。
①“龍”は、超国家的プロジェクトで作られた、アヤカシ(魔物)をベースとした生物兵器である。
②数体が成功例として凄まじい力を発揮したが、制御しきれなかったために計画は凍結され、“龍”も封印された。
③だが“龍”たちは封印を逃れ、あるいは解放し、ニューロエイジに舞い戻った。
④“龍”は個々の能力に加え、他の“龍”を喰らうことで劇的に力を増す特性がある。
⑤“龍”は、特殊な力場を発生させ、通常兵器では傷つけられない。
⑥すべての“龍”には、他の“龍”を喰らい“究極の生命”となることが衝動として植え付けられているが、『HO①』だけは例外である。